2017年11月26日日曜日

  今回はドットボタンの取り付けをしましょうね、まずは位置決め用の専用パンチを用意しまして、此れは5㎜のSUSの丸棒に2㎜の穴を開けて外径をテーパに削ったものなんです、マーキングするだけなので焼きは入って居ません。
本体のフィッティングの穴を案内にしてマーキングをしましょうね。
 ラブレスボルトを使う際は穴が4㎜になるのでマスターの5㎜の穴を案内にしますよ。
  上手くマーキングが出来ましたね。
  2㎜のパンチで抜きますね。
 何で2㎜かと云うとですねドットボタンの径が2㎜なんですね。
 ちなみに此れは市販品です。
  ドットボタンをシース本体に入れるだけでは加締めをするのに長さが足りないのでこんな冶具を使って押し込みます。
こんな感じでしっかりとね。
此方も同じようにね。
  こうしてカシメ代をしっかり出るまで押し込みますよ。
 これ等は専用の器械(道具)が有るようですが巣穴では自作の物を使っています。
  パンチを使ってしっかり鉸めますね。 
  ナイフ本体側のドットボタンを固定するボルトはSUSの4㎜の六角ボルトを機械で加工して自作しますよ、ホームセンターなんかでは売っていない様なのでね。
フィッティングはオリジナルはラブレスボルトを使いますが此れにはシュナイダーボルト8/6の外径を少し削ったものを使います、今回は此処までです。

 また次回のお楽しみです。

2017年11月24日金曜日

  今回は臨時の投稿ですよ、我々ナイフメーカーはナイフのハンドル及びナイフ周りのアクセサリーなどに象牙ないしタイマイの甲羅(鼈甲)等を使用することがあると思いますが此れは特定国際種に成りナイフ等に取り付ける事は製造者と云う扱いに成ります、ついては事業者申請をして許可を受けて下さいと経済環境省に云われました。許可を受けないと無許可営業に成るそうです。
事業の申請をするにはこんな書類を書きますよ。
クマさんが書き込んだ書類です。
一番下に在庫量記入欄が有ります、此れは別紙に書き込みますな。
在庫量については持っているもの全てを計って10g単位で記入してくださいと言われました、但し削った粉については良いとのことです。
此れが別紙です、象牙の在庫量はなんと1,58Kg有りました、ナイフに取り付けたものは本数をとのことで3本、後は紐根付けが1個で申請しました。
送り先は写真の宛先ですよ、と云うことでクマさんは本日送りました、後程許可証が送られて来るでしょう。

2017年11月19日日曜日

今回は表になるほうの皮の長さ決めからですね、こんな風にスティックを中子の縁に当ててクリップで固定しまして。
 此処は短くなるとやり直しが効かないので長めにカットしてあるんですよ。

それを定規にして 線引きをします、でっ此の線に沿ってカットしますね。
ピッタ合いましたね良かった、此のヘリは貼り付ける前に一応ベルサンで綺麗に仕上げておきましょうね。
では貼り付けましょうね、ダイアボンドを塗布しましてべた付かなくなりましたら位置を見ながら貼り付けますよ。
しっかり糊付けが出来ましたら表のスタート位置を決めます、こうして千枚通し(自作で作ったものです)を使って表に抜けるように穴あけをします、此れをしませんと今針の入っている個所と合わなくなりますのでね、此処は重要なところです。
見えている穴が表側のスタートラインになりますよ。
スタートラインから初めて穴は四つ開けることになります。
 次は四つ目を 基準に縦方向を線引きしますね、此れを両側やって二本菱針で案内の穴を開けます慎重にね。
お次は裏までしっかりと穴を開けます、穴あけ用の冶具にはベンズで作りましたこんなものを入れて穴が真っすぐに開くようにしてあります。(これは穴が垂直になるように斜めに削って調整してあるんです)。
 此れが無いと裏側の抜けた穴が真っすぐにならないのですよ、此処も重要ですよ。
 
縫い始めは二重に最後も二重に?
縫い終わりは表からは二重ですが。
裏側から見ますと二重ではなく一重半なんですね。
 此処で余分はカットします。

 ロウが所々はみ出ていますが余分なものは楊枝の先などで取り除きます。
ナイフ(NYSP)を入れて見ますピッタリ収まりましたね、此の状態のナイフは前部のボルトは付けては有りません、なんでかは次回にね、では次回お楽しみに。

2017年11月12日日曜日

  前回は溝を切りましたので、縫う事にしましょうね先ずは糸を用意しまして。
  長さは縫い代の6倍でカットしますよ、この位の量になりますね。
  糸の両端にロウを擦り込みます、此れで針の穴に通し易くしますね。
  こんな感じにね。
  お次は糸全体にロウを擦り込みましょう、巣穴ではロウをバイスに咥えてやりますね。
  縫う際は指が痛いので皮手袋の親指と人差し指をカットしたものを使います。
例によって縫い始めと最後は二重に しましょうね。
一応縫えました、ポイント部は三重にして有ります。(二重には出来なくて必然的に三重になるんですよ)
内側から見たところです、縫い終わりはこんな風になっています。
  余分をカットしました。

 今回は此処までです、また次回お楽しみにね。
  FBでも一寸紹介しましたが、木曜日にこんなところでランチをしました、巣穴から歩いて5分位の所にあるカフェ ラプエと云うケーキ屋さんなんです此処は路地の奥で表通リからは全く見えないので気が付かずに居たんですけれど、ランチも有ると云うのでトコトコ行ってみたんです但しお店が開いているのは月~金曜日の平日だけなんです、でっ木曜日に行ったんですね。
  入り口は此の看板の右側に在ります。
クマさんはスペシャルランチを注文したんですメインがドイツソーセイジでボリームが結構有りまして中々良かったです、近々にまたお邪魔しようかと思っていますコーヒーだけでも飲めますのでね。

2017年11月5日日曜日

今回は中子の貼り付けから、まずはダイアボンドを接着面両側に 塗布しまして。
 乾いたら?(手で触れてベタベタしなくなったら)貼り付けますね、しっかり付くように木ハンマーで叩い馴染ませます。
  暫くはクリップで挟んで固定しておきましょうね。
  しっかり固定しましたらお次は何をするのかと?此の冶具はですね中子を裏側から縫う為の案内の線を引く為のものなんですね。
  線引きの跡が見えると思います。
線引きが済みましたら2本菱針を用意します、通常の3本菱針よりピッチが少し狭くなっているんです、オリジナルのシースのピッチがこの位なんですよ。
  でっ案内の穴をマーキングして行きます、2本針なので曲がらないように丁寧に線のセンターにマーキングをして行きますよ。
もう片側もね。
  マーキングが済んだので1本菱針で穴を開けて行きます、その前に機械のベルトをフリーにして置きましょう。
  一つずつ丁寧に穴あけをして行きます、写真では見えませんが穴が曲がらないように面が平ら(平行)になるように冶具に斜めに削ったベンズを入れて有ります。
穴が曲がりも無くすべて開きました、良かったです。
抜けた側から見たところです。
此のままですと糸が出っ張って表になる皮に当たりますのでご覧のように三角鑿で逃げ溝を掘ります。

 今回は此処までまた次回のお楽しみですごきげんよう。